自治立法立案の技法私論~自治体法制執務雑感Ver.2

例規審査事務経験のある地方公務員のブログ。https://twitter.com/hotiak1

罰則

義務付けされていない行為に対して過料を科すことは可能か(下)

次は、修正後の法案を審議している参議院内閣委員会、厚生労働委員会連合審査会における議論である。 ○福島みずほ君 ……次に、感染症法の解釈としてコンメンタールを置いております。これは感染症法のコンメンタールで、配付資料なんですが、これは入院に係る…

義務付けされていない行為に対して過料を科すことは可能か(上)

2021年2月3日に公布された「新型インフルエンザ等対策特別措置法等の一部を改正する法律(令和3年法律第5号)」第2条の規定により「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(以下このシリーズで「感染症法」という。)」が改正され、次…

法文のミスと罰則

公選法の罰則、2年消えたまま 参院法制局「単純ミス」 公職選挙法の条項の一部で、本来あるはずの罰則が記載されていないことがわかった。2018年に法律が改正されて新たな条項が追加され、条項の順番が一つずれたが、罰則の方は修正されなかったため、既存の…

失効前の行為について失効後の処罰

平成30年6月に公布された「地域における大学の振興及び若者の雇用機会の創出による若者の修学及び就業の促進に関する法律(平成30年法律第37号)(以下「本法」という。)」は、特定地域内における大学の定員抑制の規定を置き(第13条)、違反した者に対す…